待ち暮らし大坂2020年1月11日読了時間: 1分 容姿も悪く面白みの無い妻と別居し、離婚を要請し続けて18年目、ようやく離婚を果たし、若く美しい愛人と結ばれる主人公の医師。期待に満ちた新生活は、もはや若くない医師にとって決して心安らかなものではなかった。ふとした時に、前妻との平凡だが穏やかだった生活が思い出される。待ち続けた18年の歳月とは何だったのか?人間のエゴと弱さが描かれた秀作だと思います。
モスクワの誤解シモーヌ・ド・ボーヴォワールが1966年から67年に執筆し、大きな話題をよんだ小説です。 恥ずかしながら初ボーヴォワールですが、久しぶりに素敵な文章に出合いました。 「老いること」に伴う身体の衰えや好奇心の減退、自分自身への失望、諦めといった諸々漠然とした喪失感が見事な筆致...
ロボット・イン・ザ・ガーデン何て愛おしい物語でしょう! 疎遠だったブックレビューを思わず書いてしまう程に! 近未来のイギリスを舞台に、妻からの苛立ちも意に介さず、仕事もせず親から譲り受けた家で漫然と過ごす「ベン」が、ある日、自宅の庭に突然現われた旧式箱型ロボット「タング」と出会うところから物語は始まり...
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