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執筆者の写真大坂

スキッピング・クリスマス

クリスマスが近づくある日、会計士の主人公ルーサーが昨年のクリスマスにかかった費用を概算したら、何と6千ドルの支出!「騒々しいパーティや付き合いのための出費はゴメンだ!」と、今年はクリスマスをすっぽかし、夫婦でカリブ海へ雲隠れすることを決意するところから物語は始まります。

しかし“あるべきクリスマスの過ごし方”を信望する隣人達は“クリスマスをスキップ”しようとする主人公を放っておいてくれません。益々意固地になる主人公に、更に予想外の事態発生で、てんやわんやの大騒動に発展していきます。現代アメリカの、内実を失いイベント化しつつあるクリスマス狂騒に対する風刺ともとれるコミカルなクリスマス物語です。

リーガル・サスペンス以外のグリシャムも、なかなか読ませます。装丁表紙も素敵で、これからの時期お勧めの一冊でしょうか。

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