大坂2020年1月11日読了時間: 1分ぺるそな 「遠くから歩いて来たという青年」「二十八年間、人形を育てているというひと」「使いかけの電車のプリペイドカードを買わないかと訊く男」「辛いので辞めようかと迷っている北洋漁船員」...など等浅草寺境内で撮られたモノクロポートレート集。それぞれの写真に添えられた一行のキャプションがその人の人生を物語っているように感じさせる。見ていると「他人が愛おしく」なってくる一冊です。
「遠くから歩いて来たという青年」「二十八年間、人形を育てているというひと」「使いかけの電車のプリペイドカードを買わないかと訊く男」「辛いので辞めようかと迷っている北洋漁船員」...など等浅草寺境内で撮られたモノクロポートレート集。それぞれの写真に添えられた一行のキャプションがその人の人生を物語っているように感じさせる。見ていると「他人が愛おしく」なってくる一冊です。
モスクワの誤解シモーヌ・ド・ボーヴォワールが1966年から67年に執筆し、大きな話題をよんだ小説です。 恥ずかしながら初ボーヴォワールですが、久しぶりに素敵な文章に出合いました。 「老いること」に伴う身体の衰えや好奇心の減退、自分自身への失望、諦めといった諸々漠然とした喪失感が見事な筆致...
ロボット・イン・ザ・ガーデン何て愛おしい物語でしょう! 疎遠だったブックレビューを思わず書いてしまう程に! 近未来のイギリスを舞台に、妻からの苛立ちも意に介さず、仕事もせず親から譲り受けた家で漫然と過ごす「ベン」が、ある日、自宅の庭に突然現われた旧式箱型ロボット「タング」と出会うところから物語は始まり...
困ってるひと24歳の大学院生だった著者を突然襲った病気は、体の免疫システムが暴走し全身に炎症を起こす「筋膜炎脂肪織炎症候群」という非常に稀な難病。それも艱難辛苦の末、回り逢えた医師によってようやく明らかになったのです。 しかし本書の主題は単なる闘病記ではない。...
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