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執筆者の写真大坂

白の闇

ある日突然、視界がまっ白になり失明する病気が蔓延する。感染をを食い止めようと、発症患者を次々に隔離する政府、しかし伝染病は益々猛威を増し、統治者もまた感染の例外ではなくなった。かくして社会の秩序は崩壊し、盲目の人々は生き続けることにも目的を見出せないまま、ただ街を彷徨う。物事を識別出来ない世界では、もはや名前というアイデンティティも崩れ去る。そんな中で、人はどこまで尊厳を保ち続けることが出来るのか、厳しく問いかけるサラマーゴの傑作です。

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